2014年4月10日木曜日

ビリヤードから教わること

ビリヤードを長く続けていると、ただプレイを楽しむだけでなくいろいろな事をビリヤードから学ぶことになります。

ほとんどのスポーツでも同じことは言えるかと思いますが、長く同じスポーツを続ける方たちは以下のような目的があるかと思います。


  • 技術の探究
  • 自己記録の更新
  • 自己の体力の向上
など

そのような各自自分の中での目的があり何年も何十年もスポーツを続けられる方々は多いかと思います。

私もビリヤードだけでなく学生時代はバスケットボールやまたは大人になりマラソンを走ったりしてきた経験があります。

そんななかでビリヤードが人生の大半を占めるスポーツ趣味になりましたが、そのビリヤードからいろいろなことを学ぶことができました。
今回はそんな『学び』をご紹介したいと思います。


■上級者になればなるほど人としてしっかりする必要がある


技術がないうちはいろいろわからないことが多いです。
どのように撞けば正しく自分のイメージ通りに球が転がってくれるのか、どこを撞けばいいのか、配置のとりかた、など多くの事が初心者や中級者のうちはわかりません。

しかしアマチュアでも上級者になればどうすればいいのかはほぼ大体の事がわかり、できないことのほうが少なくなってきます。
すると初心者や中級者のプレイヤーからいろいろな疑問をぶつけられたり、一緒にプレイをせがまれたり自分のプレイを頻繁に観察されたりという体験をします。

そんな時しっかり答えを導いてあげたりしっかりしたプレイを見せて上げたりすることは非常に難しものです。
よくA級上がりたてのプレイヤーがB級まっただ中のプレイヤーに勝てないことがあります。
それは「A級っぽい球を撞かないといけない」と思ったり「勝って当たり前」と思ったりなどのメンタル的な要素もありますが一番の問題は上級者としての心の準備が出来ていないがためだと思います。

心の準備とはどんなことがあろうと動じない気持ちです。
動じないとは自身があるからできることです。そのためには人としてしっかりする必要がでてきます。

たとえば、技術的な質問をされても技術的な事には答えることができてもその質問をしてくる自分よりスキルの低い人間がとても丁寧にかつ奥ゆかしい態度で質問をされてきたとき、失礼な態度で適当な事を答えたり無視をしたりするとはたから見るとどっちが上級者かわかりません。

『周りの目は気にしない』と言われればそれまでですが、上級者は必ず人に見られる立場です。
周りの人間に自分がどのように見られているかを意識できない人間が技術の探究などできようもありません。
自分がどんな技術を持っているのか?またはどのような事ができるのか?をしっかり把握できていなければ的確な練習などできるわけもありません。

そのため相手がどんなたいどであれ技術的な質問や一所にプレイをしているときに相手に失礼な態度を取っている間はまだまだ上級者とは言えないでしょう。

しかし上級者も人間です。
どうしてもそりの合わない人はいます。そんな時いちいち態度に出ているようではさらなる自分の向上は望めません。
最低限相手に失礼のないような態度で接してその場をやり過ごすことが大事です。


■考えてばかりいないでまずやってみる


何事もいろいろ考えて行動ができないことはあまりいいことではありません。

考えることは悪いことではありません。深く一つの事を探究しより深くそのことを理解するということはすごくいいことです。

しかし、あまり考えすぎて行動に移せないとその考え自体が意味がありません。
ビリヤードはあくまでスポーツです。
動いてなんぼ。

頭でプレイするわけではなく実際撞いた球で勝負をするのです。
そのためには頭でイメージしたことや考えを体がしっかり実行してもらはないと結果にはつながりません。
結果を出すために考えているのですから。

普段の生活でも心配や予想ばかりして実際に行動していない人よりも、とりあえずやってみる人のほうが早く結果をつかんでいます。
そもそも考えている人はその結果をつかんだ人のようになりたく考えていることでしょう。

行動をして失敗をする。そして反省をふまえ検証をする。
いくら考えを万全にしてもこの世の中自分の思ったように周りは動いてくれません。
そのためとりあえず動いてから考えるが一番簡単で結果をだす近道でしょう。

ビリヤードで言えば上手になるためにいろいろ上級者に質問をしたり、本を読んだり、観察したり、という前にまずは十分にやってみてそれでどうしてもうまくいかない時に考え質問し本を読み観察して自分の行動と実際インプットした情報のずれを修正をするといった作業が必要です。

ビリヤードは完璧が存在しないスポーツです。
そのため常に修正の連続です。
ポジションミス、力加減のミス、ショット選択のミスなどあらゆるところで出てきます。

スキルが上がればそのステージでしか見えない世界もいっぱいあります。
以前これはOKと思っていたことがスキルが上がったことによりやはりだめだとなることもすくなくありません。
そのたびに考え混んでいてはいっこうにまえに進めずにいます。

ダメなことに気づいたらまず修正と検証(行動=練習)。


■態度と発言は意外と自分の心理に影響する


個人スポーツとはいえビリヤードも対戦相手がいてビリヤード場にはたくさんのいろいろな人間がいます。
そんな中でコミュニケーションもバカにならないほど大事なことです。

特にビリヤードは紳士のスポーツと言われるだけあり、嫌な態度をするプレイヤーと撞きたい人はあまりいません。

相手の撞き番の時にどっかに行ったり、携帯ばかりを見ていたり、電話をしたり、ご飯を食べたり、ゲームをしたり、そんな人と対戦をしていても楽しくはありません。
特にレベルに差があったり長年同じビリヤード場の常連同士だとよくある光景です。

そういうビリヤードに集中していない人の球撞きはそれなりの球撞きしかしていません。
いくら自分の手番の時に真面目にプレイをしている態度をしても相手の撞き番の段階で気持ちが台から離れてしまえば所詮恰好だけのかっこ悪いプレイヤーになってしまいます。

ビリヤードは非情に細かい技術を要する繊細なスポーツです。
その繊細なスポーツで一時でも心が離れることがあればなかなか集中した状態には戻ることはむずかしいです。うまくいきません。

よくそんな状態の自分が客観的に見えておらず、そんな状態を技術のせいにするプレイヤーもいますがそれは全く見当違いです。

そもそもその人の技術というのは集中をして100%の力を発揮しているときの状態をいうものですから集中力を欠いている状態でのプレイで考えても仕方がありません。
技術の勉強と練習をする前にまずは目の前に集中することです。

また多くの人がいるビリヤード場でよく人を卑下したり態度が横柄だったりするかたもいますがそんな人達の心理は落ち着いて物事を対処している人からすれば手に取るように見えるでしょう。

人は人を攻撃するときには自分に攻撃されるのが怖いから先に攻撃をしようとします。
心を傷付けられるのがいやだから周りに自分を等身大以上に見せようと態度にでてしまいます。
かっこ悪いです。みじめ。

ビリヤードをやっている人によくいるのですが昔はよく悪さしたとか武勇伝を語る人もいますがかっこ悪いです。まったくすごみも感じません。
武勇伝でビリヤードをするわけでもありませんし。

口からでた言葉は以外にもその人の心理を大きく動かします。
本人は「言ってやった」「俺ってすごいっておもわれてる」とか思っているかはわかりませんが、態度には明らかにでてきます。

歩幅が大きくなっていたり、目が落ち着かなかったり。
座っているときも肘を上げたりとさまざまな現象が体に現れます。
おそらく本人は無意識でしょう。しかしそんな無意識な行動は必ずビリヤードに影響をしミスの原因になっていきます。

本当に自身のある人間はすごく謙虚です。しかしやることは大胆かつ繊細。
そんな方は実際の体の大きさよりも大きく見えてきます。オーラというのでしょうか。
そういう時ビリヤードはミスも少なく理にかなったプレイをしています。
そしてすごく目が離せません。大胆で繊細な球撞きをするためいつ何をするかわからず見入ってしまいます。

おそらく本人もそんな状態は気持ちのいい状態なはずです。
ミスをしてもあまり引きずらずほがらかです。



っと上げればまだまだありますがビリヤードから学べることはすごく多く、ビリヤードに関係のないことまで影響を及ぼします。
世界が変わって見えてきます。
そんなビリヤードで学んだことはいろいろ役に立ちストレスもたまりずらくなります。

みなさんも一度プレイの良し悪だけでなくそんな目線でビリヤードをプレイしてみるときっと素敵な日常が待っているかもしれません。






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