2014年7月20日日曜日

ビリヤードの上達について

ビリヤードをする上で『厚み』を覚えることは重要な上達要素となります。
ビリヤードの厚みとは、構えた目線での手玉と的玉の重なり具合から『厚み』と
呼ぶようになったかと思われますが、素人や中級者のプレイヤーがよく誤解を
していることはそれは1/2や1/3など数値的には決して表せないということです。

ビリヤードは球と球が衝突させ任意のポケットへシュートしたり、球をコントロールし
たりするスポーツですが、球体と球体が接触をするのはただ1点のみとなります。

構えた時の目線では、面と面をぶつけているような気持ちになりますが実際には
ただ1点のみの接触。その1点の接触がほんの一瞬でしかないため難しい競技と
なっています。

ではどのようにして上級者達は厚みを理解しているのでしょう?

よく上級者に厚みの取り方を聞くと、球の走るラインをパイプとしてイメージをして
そのラインに沿って撞くとか、的玉とポケットの結ぶラインへ的玉を走らせるラインが
見えるためそのラインへ的玉を走らせるなどさまざまな表現をします。
ビリヤードの教則本を見てもそのようなことが書いてあるでしょう。

しかしそれは、素人にはかなりの難しいこと。

なぜ素人には難しいのか?
それは球を撞いた時間が上級者と明らかにに違うからです。

人間の頭は繰り返し起こる現象を目で見ているとそれを必ず記憶します。

また、頭でイメージした映像は必ず筋肉にも影響を及ぼすことはスポーツ科学
の世界でも有名な話です。
何度も球の動きを見てそしてイメージをしてという膨大な時間を何年も続けてきた上級者
達はいつでも鮮明に頭の中で球の動きをイメージできます。

では時間を費やしていない初心者や中級者には決して追いつくことはできないのか?

それは違います。
前述したように頭はイメージした映像を筋肉に影響を与えます。
しかし上級者は悪いプレーも良いプレーも何度も繰り返し行ってきて現在にいたるのです。

そのためいろいろな癖が上級者にはあります。一つにフォームだけを取ってもさまさまざま
です。人間の脳は必ず経験をしたことを覚えていますので悪いプレーが多いとそれを確実
に繰り返してしまいます。

そのため初心者や中級者は良いプレーだけを記憶するようにすれば良いのですが、それが
難しい。なにせ技術を持たないからそのレベルにいるわけで、実行する能力があれば
間違いなく早く上達することは可能でしょう。

ではどのようにして良いプレーだけを脳に記憶させるのか。

まずは上級者とたくさん相撞きをすることです。
なかには上級者と撞くことを嫌う人もいます。ビリヤードは無情なスポーツで相手が攻めている
時間は何もできません。そのためレベルの差がありすぎると一方的に自分の撞く順番は
回ってきません。
上級者と撞くと自分に回ってこないため場代だけ払って面白くないという理由で上級者と撞くのを
避けるひとがいます。

しかし上級者と撞くと上級者の良いプレーを間近で見ることができそれを頭はどんどん記憶して
いきます。撞いてないのにうまくなるわけがないと思うかもしれませんが、良いイメージを
持たない者が時間をかけて練習するのと良いイメージを持つ者が同じ時間をかけて練習をする
のとでは人間の歩行とジェット機程の差があるでしょう。

ビリヤードはまずはイメージを鍛えることが先決です。現在は動画なども充実して世界のトップの
プレーも見ることはできますが、やはり生で勝負しながら得る上級者のプレーとは全然違います。

そして次にそのイメージを持って練習をしてください。
上級者のプレーにはかならず全て理由を持ってそのショットをしています。
まずは同じショットができるように練習をし、その理由を考える。

球の配置の取り方は千差万別ですので、同じレベルの人間でもいろいろなとりかたがあります。
なぜ一緒にプレーをした上級者はそのショットをしたのかを考えながら再現をする練習をしていくと
いい結果になるでしょう。

ただ闇雲にセンターショットを続けてもあまり意味はありません。
いろいろな上級者と対戦をして盗めるものは盗み、理解できないことは積極的に上級者へ
質問をして時間をかけず上級者の仲間入りをしましょう。

10年以上もビリヤードをプレイして一向に上達をしないプレイヤーを何人も見てきましたが、
そういうプレイヤーに限って上級者との対戦を拒みます。
しかしうまうならな事への不満があり愚痴をこぼしてしまいます。

気持ちはわからなくもないですが、早く上達するためには上級者との対戦は不可欠です。
上級者に相手して貰うときは、相手が年上だろうと年下だろうと自分より明らかにビリヤード
はレベルが上なはずですから上級者に失礼のないようにかつ闘士をむき出しで挑んでください。

そのような相手を上級者は常に待ち望んでいることでしょう。

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